ガラスコーティングの硬度の基準は?鉛筆硬度とモース硬度の違い
愛車の美観を守るため、ガラスコーティングを検討している方は多いと思いますが、硬度の基準についてご存じでしょうか。ガラスコーティングの硬度には「鉛筆硬度」と「モース硬度」という2つの基準があるため、この機会に確認しておきましょう。
本記事では、ガラスコーティングの硬度の基準について詳しく解説します。施工前に知っておきたい注意点も併せてご紹介しますので、名古屋でカーコーティングを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
1.ガラスコーティングの硬度で用いられる基準
2.鉛筆硬度とモース硬度の見分け方
3.【鉛筆硬度】車の塗装の硬度はどれぐらい?
4.【鉛筆硬度】ガラスコーティングにキズをつける硬さはどれぐらい?
5.まとめ
ガラスコーティングの硬度で用いられる基準
ガラスコーティングの硬度で用いられる基準には、「鉛筆硬度」と「モース硬度」の2種類があります。本章では、それぞれの基準について詳しく解説します。
鉛筆硬度
鉛筆硬度とは、鉛筆の芯の硬さを基準として硬度を表す指標です。鉛筆の芯の硬さには、JIS規格では、6B、5B、4B、3B、2B、B、HB、F、H、2H、3H、4H、5H、6H、7H、8H、9Hの17種類があります。
最も柔らかい芯は6B、最も硬い芯は9Hです。つまり、カーコーティングで「鉛筆高度9H」と表記されている場合は、鉛筆硬度の指標において「最も硬度が高いコーティング」ということになります。現代ではガラスコーティングの硬度の基準として、鉛筆硬度を用いるケースが多いです。
モース硬度
モース硬度とは、鉱物を基準とした硬度を表す指標です。鉛筆硬度とは異なり、モース硬度では1〜10の数値で硬度を表示します。
硬度1(滑石)が最も柔らかく、硬度10(ダイヤモンド)が最も硬いです。モース硬度が採用されているコーティングに「ハイモースコーティング」というものがあります。このコーティングは「モース硬度6(ラピスラズリ)」の硬いコーティングです。
鉛筆硬度とモース硬度の見分け方
ガラスコーティングにおける鉛筆硬度とモース硬度は、以下の方法で見分けられます。
・鉛筆硬度…数字の後ろに「H」がついている
・モース硬度…数字の後ろに何も表記されていない
例えば、「9H」と表記されていれば鉛筆硬度、「5」と表記されていればモース硬度となります。単純に数字だけを比較すると、9Hのほうが硬そうに思えるでしょう。
しかし、鉛筆硬度の9Hは、モース硬度のおおよそ5に相当します。モース硬度と比較して、鉛筆硬度は柔らかめであることを覚えておきましょう。
【鉛筆硬度】車の塗装の硬度はどれぐらい?
車の塗装の硬度は、鉛筆硬度で2H〜4H程度です。一般的に、国産車よりも外国車、黒い塗装よりも白い塗装のほうが硬度が高い傾向があります。
なお、車のコーティングは硬度が高いほどキズがつきにくくなりますが、塗装の硬度からかけ離れていると、ひび割れを起こすリスクがあるので注意が必要です。車の塗装は伸縮するため、この伸縮に対応できる硬さのコーティングを施工しましょう。
【鉛筆硬度】ガラスコーティングにキズをつける硬さはどれぐらい?
ガラスコーティングの硬度は、鉛筆硬度で2H〜9Hが一般的です。9H相当のコーティングを施せば、車にキズがつきにくくなりますが、全くキズがつかなくなるというわけではありません。ガラスコーティングの被膜は非常に薄いため、鋭利なものや硬いものが接触すれば、キズがついてしまいます。
また、どれだけ硬いコーティングを施しても、走行時の砂埃や洗車時の摩擦などにより、細かなキズはつくものです。ガラスコーティングを施工すれば、車の美観を長く保つことができますが、キズを完全に防げるわけではないことも頭に入れておきましょう。
まとめ
車にガラスコーティングを施すと、「キズや汚れがつきにくくなる」「光沢が向上する」などさまざまなメリットを享受できます。コーティング効果を最大限発揮させるためには、硬度にこだわるのではなく、塗装とコーティング剤の相性について考えることが重要です。愛車に適したガラスコーティングを施工して、名古屋でのカーライフを満喫しましょう。
次回は1月28日公開予定 お楽しみに。